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ネパールような特色は他の国では考えられないことだろう。
それだけに魅力が大きく、動植物などの研究者にとっては垂挺の地といえるだろう。
たとえば、バード・ウォッチングの目的で来ていたグループの人たちが、「これだけの範囲で、寒帯系から熱帯系までの多種の野鳥の観察ができるとは、まったく驚きだ」といっていたほどだ。
住民は主だった部族だけでも20以上もある。
高地系と中部高原系、タライ低地系に大別される。
地元先住民と南のインドから北上した部族、北のチベットから南下した部族とが、長い歴史の流れのなか、時に抗争し、時に融和しながら築き上げてきた複合社会だ。
住民の分布からもわかるように、南からヒンズー文化、北からチベット仏教文化が入り、西からイスラム文化も加わって、複雑な民族、宗教、言語と独特の文化がうまく融合しているのも、ネパールの特色だ。
歴史的にみても異なる宗教間の争いは世界的に激しく、虐殺や破壊がつきものだったが、ネパールではヒンズー教と仏教も仲良く混在しており、カトマンズの中心街にもヒンズー寺院と仏教寺院が並んで建てられている。
神も仏も、ありがたいものは何でも大切にするという考えは、日本とよく似ている。
ちなみに、ネパールの国教はヒンズー教である。
この国は地下資源に乏しく、外貨収入の最大のものはグルカ兵(イギリスの傭兵)が本国に送金する外貨だった。
現政権は第二のスイスを目指して観光立国を宣言し、外国からの観光客の誘致に力を入れ、外貨獲得に成功しつつある。
1950年にネパールは鎖国を解き、外国登山隊に山を開放し、外国からの飛行機の乗り入れも始まって、少しずつ観光客も来るようになった。
そして1962年には約6000人の観光客が訪れ、1997年には39万人を記録するに至った。
観光客の4分の1がトレッキング目的だろう。
気候、風土、人情などが日本人好みであるうえに、治安が良く、物価の安さも相まって、ネパールでの日本人の活躍はめざましい。
医療活動、農業指導、ホテルや飲食店、みやげ物店、旅行会社などの経営、テニスや柔道の指導、ダム建設、発電、水道施設などに従事する人たちやボランティア活動をする人など、幅広い活躍が目立つ。
1950年にネパールが鎖国を解いて以来、外国の登山隊によってヒマラヤの高峰が次々と登頂され、ヒマラヤ山城は登山隊の独壇場の感があった。
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